演劇の素敵な言葉たち
みなさんこんにちは!ミカソです!
ここ数週間、舞台とパフォーマンスを学んで、いくつか考えさせられた言葉について書こうと思います。
①観点はアートにとっては馬勒、船の舵みたいなものである
Leonardo da vinciの言葉、経験は知恵の始めって意味らしい
アートは経験ベースなことが多くて、問題意識があるからこそ、そんな出来事があったからこそ、表現する
だから、自分の持つ経験ベースの視点は自分のアートの基になって、とても些細なことでも色んな表現の場に繋がって、自分の日常に着目して観察することが大切。
あとは、同じようなことをSimon McBurneyも言っていたけど、人は大人になるにつれて、環境に影響されてだんだん表現の幅が狭くなる、悲しいけどその人なりのバックグランドをもとにしか演じれなくなってしまう。
だから他人の声を聞きなさい、そして観察しなさい。って
経験が作るからこそ、色んな経験に触れることが見方を偏らせないことになる
いくら観客も参加できるのがパフォーマンスがいい所といえども、どうしても受け身になりがちになってしまうため、偏見になってしまわないってこと以外にも、多角な意見(またはオープンな意見)を与えて、想像力をアクティブにすることが出来る。
②パフォーマンスは過去、現在、未来である。’~として’と’もし~’の間である
演劇パフォーマンスの中でとても重要とされるのはTimeである。時間。今はテクノロジーの進化のお陰で、同じ空間で一気に違う時代だったり、違うディメンションを感じとることができる(割と最近のトレンドはそう)。
例えば、たった’今(現在)’の時間で、’未来’のことを演じているけど、0.1秒でも過ぎたら、それは’過去’となっていく。
’もし~である’って仮定したら、舞台上で’~として’表現される。現実と非現実の間でもある。
(↑この解釈は一番しっくり自分に来たんだけど、舞台はいつも現実世界で非現実をのぞかせてくれて、そして物語の内容を自分にある現体験に寄せることができると思っているから)
その瞬間の場所、言葉、時間とかに合わせて、違う意味にもなりうるから解釈が異なってくる。パフォーマンスってはかない。だからこそ生の魅力がある。
③観客がいないとパフォーマンスはなり立たない。
パフォーマンスの定義とは、パフォーマーと観客がいること。日常生活がパフォーマンス。例えば、人と話してる時でも、私と相手の両方ともパフォーマーかつ観客とも言えるし、今日街ゆく人々を観てたら、私が観客で、見知らぬ人がパフォーマーである。
このように定義がすごく広くて、私自身も未だにパフォーマンスの定義について問うことが多い。
ただどのようにしても、忘れてはいけないのは舞台演劇、パフォーマンスの一番の魅力って、やっぱり同じ場と時間にいる、観客とパフォーマーが関係を築くことができること。Theatre is live performanceって定義づけできるくらい
だから常に観客が一体何を求めているのか、観客がどのような役割を果たしているのか考えなければいけない。
そしてエンゲージメントは単に発言したり、アクションを起こしたりと限らずに、例え受け身の観客だとしても、想像力の面で少しでも働かすことができたら、または、そのパフォーマンスを観るという選択肢を選んだら、それも参与していると言える。
それを意識しながら、作られる演劇ってさらに観客とのつながりを強くして影響できるのやろうなあ
3つの心に残った言葉を自分の解釈と交えながらのブログでしたが、どうでしたか?
経験をすること、時間軸を考えること、観客を考えること
演劇って思ってたよりはるかに奥深い、まだまだこれから探求していかねば
また演劇のことについて書こうと思います:)