THE LAST GIRLを読んで
先日、ナディア・ムラドさんの「THE LAST GIRL ーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語ー」を読みました。
皆さんは2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドさんとデニ・ムクウェードさんをご存知ですか?性暴力とマイノリティの迫害に対する国際社会の姿勢について訴えたお二人ですが、受賞時、日本のメディアではあんまり報じられず、意外にも知らない人が多くて驚きました。
ナディアさんはもし自分がされたことを正直に吐き出したら、きっと周りの人に遠ざけられるしもう居場所はないのかもしれないという恐怖心を打ち勝って、周りに宗教的にタブーとされることをされたと打ち明け、また同じような被害にあってる女性や子供たちのために世界中に伝え、活動をされている姿は本当にかっこよくて、慈悲にあふれていて、私もナディアさんのように強い意志を持って困っている人の助ける女性になりたいと思わせてくれました。
私はナディアさんと同じ経験をすることは多分ないだろうし、気持ちのすべてを分かりあえないのだとしても、少しでもマイノリティの気持ちを理解しようとしたり、状況を調べてみたりするだけでも人々の意識はかなり違ってくるのだと思います。
そして、違和感を感じたものには少しでも「おかしい!!」との声をあげたい、アクションを起こしていきたい、ただ見ているだけじゃ足りないと思いました。世界が違いすぎて最初は読むのにもしんどかったけど、これは同じ世界で起こったこと、同じ生きる権利を持った、私たちと同じように将来を思い描いている人たちだからこそ、最初の一歩は少しでもいいから頑張って踏み出して何か行動に移して助ける手立てを考えていきたいです。
“ 不正義や抑圧と闘うために団結しましょう。声をあげて、そして一緒に言いましょう。暴力にノー、平和にイエス、奴隷所有にノー、自由にイエス、人種差別にノー、平等とすべての人権にイエスと。
女性や子どもの搾取にノー、彼らにきちんとした自立した生活を提供することにイエス、犯罪者を野放しにすることにノー、犯罪者の責任追及と正義の実現にイエス、と。”
(授賞式でのムラド・ナディアさんのスピーチを一部抜粋)
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参考文献↓↓
「暴力にノー、平和にイエス」 ノーベル平和賞講演全文:朝日新聞デジタル
気になった方は是非この本を手に取ってください↓↓